食いしん坊のための釣り
ビギナーでも釣れるかな?
ショウサイフグのカットウ釣りに挑戦
「自分で釣った魚を自分で食べる」。釣りの醍醐味はいろいろありますが、これほど万人にわかりやすくキャッチーな言葉は、ほかにないのではないでしょうか。
食いしん坊のための釣り、記念すべき第1回は千葉県いすみ市大原港にショウサイフグを釣りにいきました。
ショウサイフグは漢字で書くと「潮際河豚」。体に黒や褐色の斑点を持つのが特徴で、その模様が潮騒(しおさい)を思わせることからこの名前がつきました。
体長は30cmくらい、ちょっと小ぶりでトラフグほどの旨味や大きさはないものの、庶民的な美味しいフグとして、千葉や東京などの関東圏で主に親しまれています。最近では、関西圏でも人気の釣りネタになっているそう。
今回は千葉県いすみ市の大原港に集合し、遊漁船「敷嶋丸」に乗船してショウサイフグ釣りに挑戦します。「敷嶋丸」をはじめとするフグ釣りの遊漁船は、資格を持ったフグ調理師が常駐しているので、釣ったフグをすぐに捌いて身欠(可食部のみ)の状態で受け取れるから、素人でも安全に美味しいフグが食べられる、はず!
ショウサイフグはカットウ釣りという仕掛けで狙うのが一般的。オモリの下のハリにエビなどのむき身をセットして、その下のカットウバリと呼ばれる鋭い3本バリで引っ掛けて釣ります。
釣竿は敷島丸でレンタル可能、餌は自分たちでスーパーでエビのむき身を用意しました。釣りビギナーのFISHUP編集部スタッフも挑戦したのですが、無事にショウサイフグを持ち帰ることができて、スタッフ全員ほくほく顔に。
どれだけの釣果だったのかはぜひ動画をご覧ください。(最盛期の11月〜12月には80匹釣れた!という景気のいい話を聞いていたのですが、挑戦した2月26日はさすがにそこまでの結果はだせませんでした、笑)
釣った魚は都内の和食屋に持ち込んで、さっそくフグ刺しと天ぷらに。何日か置いて熟成させればもっと旨味はアップしたはずですが、なんと言っても自分たちで釣ったフグをその日のうちに食べる喜びは何ものにも変え難いもの。特に天ぷらにしたショウサイフグは、フグらしい上品で淡白な味わいが口いっぱいに広がって、とても幸せなひとときでした。
敷嶋丸のショウサイフグ釣りは6月〜8月はお休みで、9月〜5月まで楽しめます。
ビギナーにも手を出しやすく、美食のご褒美がまっているショウサイフグ釣り、次回はぜひ11月に再挑戦して、食べきれないという嬉しい悲鳴を上げたいです。