初心者でも釣れるというウワサは本当?
ドーム船のワカサギ釣り。
釣り好きスタッフの集まったFISHUP編集部で、(今のところ)唯一の釣り未経験者・コヤジマが、初めてワカサギ釣りに挑戦。その一部始終をレポートします。
「ワカサギ釣り」と聞くと、子どもの頃に読んだ北欧の児童文学で氷上に穴を空けるシーンとモコモコの厚着を思い描いてしまう、基本インドア派のわたしですが、日本では氷点下の北国に行かなくても、もっと気軽に全国各地でワカサギ釣りを楽しむことができるそう。
中でも山中湖は、屋形船の中から釣り糸を垂らして、寒さや風と無縁の快適環境でワカサギ釣りを体験できる、通称「ドーム船」のメッカ。初心者や子ども連れでも楽しめるとのことで、初めてのワカサギ釣りに挑戦すべく、4歳の娘と一緒に早朝の湖畔に向かいました。
その日は朝からあいにくの雨、風も強くて傘をさしていると吹き飛ばされそうなくらいの悪天候……。「こんな日でも船はでるのかしら」と心配になりましたが、同行した釣り好き編集者曰く「魚は雨や曇りで暗いほうがむしろ活発になって釣れることもあるんですよ、雨は魚釣りにとって悪いことじゃないんです」。しかも予約したのはドーム船、雨風の強いこんな日だからこそ威力を発揮してくれます。予定通り7時に出港して、いざ漁場に向かいます。
ドーム船には、釣り竿や餌も一式揃っていて手ぶらで乗船できるのも魅力のひとつ。どの船でも船長さんから餌の付け方や釣り竿の扱い方を教えてもらうことができるので、文字通り初心者でも安心です。さあ、わたしもいざ、釣り竿を垂らして初挑戦!といきたいところですが、ここで釣りビギナー(の主に女性)にとっておそらく最初にして最大の難関、生きた釣り餌「サシ」とのご対面が待っていました。
「おもりの付いた糸が水底につく感覚をまずは覚えてください。竿を持ち上げて、水底を10回程度トントンと叩いて5秒休む、これを繰り返すと土埃が舞って魚が集まってきます」と、今回乗船したガクロマリンの船長、羽田さんが教えてくれました。
「水底についたらトントントン」と頭でカウントしながら見様見真似で竿を持ち上げ落としたり。すると竿の穂先がピクピクっと動いたような……?おっ次にぐんぐんぐんと引っ張られる感じ!慌ててリールを巻き上げます。するとなんということでしょう。サシをつけた5箇所の針にすべてにワカサギが引っかかっていました!
これは嬉しいビギナーズラック、羽田船長も「一投目ですずなりに釣る人は珍しいです」といいながら、写真を撮ってくれました。
「わーこれは楽しいですね!」やっぱり釣りは、垂らした針に魚がかかったとたん、シンプルにとても楽しくなります。
横で見ていた娘も嬉しそうに、バケツの中をくるくる泳ぐワカサギを覗き込みます。
その後も釣り糸がピクピク動くたびに「僕はここにいるよ〜」とワカサギが教えてくれているような気分になりながら、20匹近くのワカサギを釣ることができました。
釣ったばかりのワカサギは
ホクホク2度揚げするのがおすすめ。
その日は一緒にいったスタッフと合わせて100匹近くの釣果を、近くのコテージに持ち込みました。
釣りたてのワカサギに衣をつけて揚げていくそばから、みんなでハフハフ試食します。2度揚げすると外はカリッと、身はほわほわ柔らかくて内臓の苦味がほんのり。旬の冬場はとくに、一番くさみがなくて美味しいそうです。味変にコヨーテパウダーを振りかけたら、思わずビールも進みます。
今回ワカサギフライのお供にしたのはULTRA LUNCHの万能スパイス、通称コヨーテパウダー。ほんのりカレー風味で食欲をそそります。
初心者でもたいがい釣れて、調理も簡単なワカサギ釣りは、まさにこれから釣りを始めたいビギナーや家族連れにピッタリのアクティビティでした。