
VIVOBAREFOOT ハイドラ ESC
カメラマンのトシさんにニュージーランドの釣り紀行について取材したとき、「渓流釣りにはVIVOの水陸両用シューズがいいですよ」という話になった。
「僕の釣りの旅では、時には徒歩で200キロくらい移動することもあるのですが、このシューズは、どんなにハードに歩いても足にフィットしてくれて軽くて歩きやすいんです。そのまま川に入って釣りもできるし、すぐに乾くし、釣をする人には最高ですよ!」
その魅力的なシューズの名前は、VIVOBAREFOOTのハイドラ ESCだと教えてくれた。さっそくVIVOを取り扱うショップ、ムーンライトギアに問い合わせると、対応してくれた店長の山﨑さんも釣り好きで、しかも釣りの際にはこのハイドラ ESCを愛用しているという。
さっそくトシさんに撮影をお願いして、東京・岩本町にあるムーンライトギアに向かった。

裸足感覚で歩く、VIVOの快適さ
VIVOのシューズは「ベアフットシューズ」と呼ばれ、裸足の感覚に近い履き心地を追求している。ハイドラ ESCも例外ではなく、足指が自然に広がり、地面をしっかりと掴むことができる設計になっている。
「普通の靴にはクッションが入っていて、そのクッション性はどんどん前に進む推進力にはなってくれるのですが、地面から足が浮いてしまう分、地面の感覚が伝わりにくいんですよね。バランス感覚や体幹という意味では、人間本来の歩き方を妨げてしまうとも言えるんです。でもハイドラ ESCのソールベースは2mmと薄く、そこにプラスしてミシュラン©ソールのラグが4mmあるものの、ミッドソールも入っていないので、地面をダイレクトに感じることができます。家の中を裸足で歩いているのと同じような感じで、街でも山の中でも自然と、裸足感覚で歩ける。そのおかげで、歩き方や姿勢もいつの間にか良くなっていくというのがVIVOの良さなんです」と山﨑さん。

確かに、渓流釣りでは不安定な岩場を歩いたり、滑りやすい苔の上を移動したりすることが多い。そんな環境では、自分の足の感覚をフルに使ってバランスをとることが重要になる。その点、ハイドラ ESCなら、靴に頼るのではなく、自分の足本来の力を活かしながら移動できるというわけだ。この話の流れで、山﨑さんが、ソックスを脱いで足の指を見せてくれた。VIVOを履くようになって4、5年という山﨑さんの足は、長年、ヨガを続けている人の足裏のように地面をしっかりとグリップし、足指が自在に動くのでとても驚いた。

水陸両用の機能性、驚くほどの速乾性
VIVOハイドラESCは、もともとスイムランという水中と陸地の両方を走る競技のために開発されたモデル。そのため、釣りやハイキングなどのアクティビティにも最適な機能が詰め込まれている。
「ハイドラESCにはグリップがついているのですが、それもクッション性のためというより、シンプルにグリップするためだけのものなのでシューズ自体がすごく柔らかくて、踵からつま先まで、地面に対してフラットに立つことができます。川に入ってもすぐに乾くし、濡れても重くならないところがいいですね。インソールに小さな穴が開いていて、水が溜まりにくい構造になっています。しかも、歩いているうちに体重で水が押し出されるから、気づいたら乾いていることも多いですよ」。

アウトドア仕様のソールは、一般的なVIVOのライフスタイルシューズに比べてグリップ力が高い。滑りやすい磯場でもグリップしてくれるので、山﨑さんは海釣りでもVIVOを愛用しているという。ただし、岩場や苔が生えているような滑りやすいゾーンでは、シューズのグリップ力だけに頼りすぎないよう注意が必要とのこと。
「ハイドラ ESCは基本的に、どんな釣りにもおすすめできると思うのですが、VIVOを履き続けることで足指の地面を掴む力が強化されたり、足裏が何か刺激を受けた時に脳への伝達力が活性化されて、瞬時の判断能力が上がったりといった、自分の足本来の力が合わさることで、このシューズの本領が発揮されるというイメージです。僕も昔は渓流釣りにはフェルトのシューズを履いたり、ウェダーを着たりしていましたが、滑りそうな苔の上ではよくても、そこに至るまでのアプローチが大変ですよね。となってくると、苔の生えている場所も山歩きもどちらも許容してくれる、このシューズが活躍してくれることになります」

釣りだけじゃない、ハイドラESCとの付き合い方
ムーンライトギアには、釣り好きのスタッフが多く、みんな山に入るスタイルもさまざまだという。
「うちのスタッフも東京、大阪、福岡、それぞれが釣りを楽しんでいます。僕自身は昆虫撮影が好きで、山に入るときは釣り竿とカメラを持っていきます。釣りをしながら昆虫を撮影して、気に入った昆虫を見つけたらそのまま下山して調べる。山頂に登ることが目的じゃなくて、昆虫を見つけることが僕にとってのピークですね(笑)」
釣りも、昆虫観察も、山の中での遊び方は無限大だ。ポイントへのアプローチを快適にしてくれるVIVOのハイドラESCは、そんな自由なスタイルを受け入れてくれるシューズなのかもしれない。
「長距離を歩くとき、重い装備を持つのは大変です。でもこのシューズなら軽くて丈夫だから、どこにでも行ける。僕も南アルプスから北アルプスまで8日間、沢沿いを歩きながら釣りを楽しんだんですが、その間ずっとハイドラを履いていました。本当に快適ですよ」

ハイドラESCは、"自然と一体化する"シューズ
VIVOハイドラESCの魅力は、ただの釣り用シューズではなく、自然と一体化するためのツールであることだ。
「リールを使う釣りと違って、テンカラってリールがない分、自分が動かないと釣れないんですよね。魚を寄せたかったら自分が下がる、ポイントに投げたかったら自分が動く。VIVOの靴を履いて、裸足感覚で地面を掴みながら、自分の足で動くことで、まるで自然と一体になっているような感覚を味わえるんです。」
自然を楽しみながら、その一部として遊ぶ。そんな体験を求める人にこそ、VIVOハイドラESCの機能性が最大限に生かされるだろう。

MoonlightGear
東京・岩本町にあるMoonlight Gearは、ウルトラライト(UL)ハイキングを日本でいち早く提唱したことで知られるU Lギアの専門ショップ。国内外の厳選された軽量ギアが揃い、経験豊富なスタッフが最適なアイテムを提案してくれる。バックパックからULハイカーのためのハンモック、山でのキッチンツールなど「本当に必要なもの」にこだわるセレクトが魅力。
さまざまなギアを実際に試して使用感をレポートするYoutubeチャンネルも人気が高い。